父が亡くなったのは、私が11歳の時だった。
あの日から私は、「母親を守ること」が自分の人生だと思って生きてきた。
それが恩返しだと思っていた。
一緒に暮らい続けることが正しいと思っていた。
でも、その生活は少しずつ歪んでいった。
母は年金以上の買い物を繰り返した。
カタログ通販。
健康食品。
生協。
お正月になれば、おせち、カニ、果物。
冷蔵庫に入りきらないほど食品が届くこともあった。
私は深夜まで仕事をし、帰宅すると家事をして、腐らせないよう必死に食品を消費した。
足りない支払いは私が立て替えた。
「次の年金で返してもらえばいい。」
そう思いながら、自分の貯金を崩していった。
旅行にも行かなかった。
愛犬ピースとの生活を守りたかった。
将来のために積み立てていた貯金も、少しずつ消えていった。
私は疲れていた。
何のために生きているのか、分からなくなる日もあった。
怒っていた。
でも、本当に苦しかったのは、お金ではなかった。
「守らなければならない。」
その思いから抜け出せなかった自分だった。
そして今年の正月。
私は最後のお願いをした。
「買い物を控えてほしい。」
「注文金額を確認してほしい。」
返ってきた言葉は、
「生協や食品は全部totesが払えばいい。」
その瞬間、何かが切れた。
私は人生で一番大きな声で叫んだ。
「俺はこれから自分の人生を歩む。」
あの日、私は母親を見捨てたと思った。
でも今は少し違う。
一人で支え続けることを、やめた日だった。
一人で抱え続けることは、母のためにも、自分のためにもならないと、ようやく認めることができた。
体が動かなくなる前に、施設という選択につなげたい。
それが今の私の願いだ。
私たち家族は、みんな孤独だ。
でも私は知っている。
血縁ではない家族と過ごした、幸せな時間があったことを。
だから思う。
家族とは、血だけで決まるものではない。
安心して「ただいま」と言える場所が、家族だと感じている。
私はこれから、自立共栄を目指して歩いていく。
それは、自分の人生を生きることを、自分自身に許可することでもある。
母には母の人生を。
私は私の人生を。
そして、お互いが少しでも穏やかに生きられる未来を願っている。
それが、私にとっての「自立共栄」だ。
ワンワンたちへ。
もし今、
誰かのために頑張りすぎているワンワンがいたら、
少しだけ立ち止まってみてください。
自分の心の声を聞いてあげてください。
自分の人生を生きてもいい。
自分を好きになっていい。
幸せになっていい。
そして、
こんな自分でいい。
その許可を出せるのは、
きっと自分自身なのだと思います。
Back and Peace.
totes

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